2013年7月7日日曜日

LED電球照度測定筒Ver1.0 (その2)


こちら の続きです。

まずは全光束と照度の相関を考えましょう。
校正され全光束が正しい白熱球があれば理想的ですがそん
なものは持っていません。
そこで、全光束の記載がある白熱球をいくつか用意してそれ
らの実測データから推測する事にしました。


60W型
 A.810lm 54W(10%節電タイプ) 寿命1,000h 2個入り
 B.735lm 57W 寿命2,000h(長寿命タイプ)
40W型
 C.485lm 36W(10%節電タイプ) 寿命1,000h 2個入り
 D.440lm 38W 寿命2,000h(長寿命タイプ)


測定方法
 ①点灯状態で測定筒を設置し測定
    ↓
 ②点灯したまま測定筒を外す
    ↓
 ③ほぼ同じ高さで照度計を手で支えて測定
    ↓
 ④筒を外したまま点灯状態を維持 
   (温度上昇による誤差を少なくする為)

グラフ中の数字△△/××について
 △△:測定筒で測定
 ××:床で電球を点灯、測定筒とほぼ同じ高さで下向きに測定



仕様は54W810lmですが電圧が100~103Vで変動してる
ので消費電力は56~58Wで推移しています。
光束も810lmは超えているでしょうね・・・
480~500lxで810lmと判断して良さそうかな。



仕様は57W735imですがこちらも電圧が101~104Vまで
変動し消費電力も60W前後で推移しています。
ちょっと判断が難しい orz



仕様は36W485lmですがこれも電圧が高めの為消費電力
が38W前後で推移しています。
280~300lxあれば485lmと判断して良さそう・・・かな。



仕様は38W440lmですがこれも電圧が高めの為消費電力
も40W前後で推移しています。


白熱電球なので電圧がダイレクトに消費電力に影響してます。
照度も変動する為、目視で数値を読んでる時点で誤差を覚悟
せざるを得ません。
しかも・・・我家の電圧かなり汚いっすねぇ ┐( ̄ヘ ̄)┌
参考程度に考えるしかなさそうですね。


あと、筒を使わずに照度を測定してみると問題点がありました。
 ・部屋を真っ暗にしないといけない
 ・数cm距離が変わるだけでも照度が変動する
再現性を考えた場合継続するのはちょっと無理っぽいので最
初の計画通り測定筒のみで進める事にします。

とはいえ測定筒と普通に測定した事でわかった事もありました。
どうやら測定筒の数値は反射成分を多く含んでるようです・・・
逆に言えば、単純な屋内測定よりも全方向に近いと考えられ
ます(都合よく解釈しただけとも言いますが)。

とりあえず明るさの目安ができました



次にLED電球について幾つか押さえておくべき点があります。

まず、JLMA(一般社団法人 日本照明工業会)という業界
団体はLED電球を配光で以下の通り区分しています。


この品番体系に沿った製品であれば末尾によってどの区分
なのか判断が可能です。
一番下の-G(全般配光型)は白熱球や電球型蛍光灯
とほぼ同じだとしていますね。


つまり配光はどうかというと・・・



各電球の相関はこのようになっているそうです。



さて、ここまでの説明が全て正しいなら以下が成り立つはず。

40型白熱電球と485lmの全般配光型LED電球を
同じ環境下・同じ位置で測定すれば同じ照度になる。

色温度による影響は?とかいろいろ疑問はあるのですが、間
違っていたら後々修正していきましょう。


この流れで、製品に記載された全光束が正しいと仮定して全
光束が同じLED電球と白熱球を比較した結果、仮に
LED電球の方が白熱球より照度が大きい
ならそのLED電球は白熱球よりも
配光が下向きに偏っている
と判断してよさそうです。

なお、この逆は一般電球型において存在しないはずです。
下より側面やソケット側に光束が集中してる事になるから・・・

という事で、とりあえず今後消費電力を測定する際に測定筒
照度も測定してみる事にします。


DIYの履歴は こちら です。


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