2013年5月11日土曜日

電気アンカ (三洋電機_K-236 1974年製) 分解フォトレポート



何の変哲もない電気アンカです。


ツマミで温度調節ができます。





幻の三洋電機株式会社製です。
先日のeneloop消滅により完全に消え去ってしまいました・・・
Panasonicより充電式電池はeneloopに統一した方がブラ
ンド価値としては上な気がしたのですが。

いかん、脱線しそうなのでこの辺で本題に戻りましょう。



1974年製(39年前)です!
私が2歳の時から我が家でがんばってくれたまさに名機です。




分解は簡単、左右3ヶ所のネジを外すだけです。


構造はシンプルそのものです。





ヒューズです。



温度調整ツマミの内側です。


電子部品はコンデンサ1個だけ。


中身を抜いた後の筐体、スチールでとても頑丈です。


上下をひっくり返しました。

足裏接触面の内側だけもう1枚スチール板があります。
溶接ではなく嵌め込んであるだけなので補強目的じゃない?


ヒーター部分、スチール板の間に発熱体が挿んであります。






薄い短冊状のシートにニクロム線を巻いて絶縁体で挿んだ構
造のようです。


ツマミの内側を分解しました。



やはりバイメタルのようです。


■バイメタルって?
 金属は温度によって膨張します。
 熱膨張率が異なる金属板を貼り合わせたのがバイメタルです。
 


理屈はこんな感じだと思います(目視からの推測です)。


赤いのがバイメタル、温度が上昇すると上方向に曲がって
接点を切り離し(電源オフ)ます。
温度が下がるとバイメタルがまっすぐになり電源オンです。

温度を上げたい場合、ツマミを回して下の接点を押し上げ
ておけばバイメタルはよりたくさん曲がらないと接点を切り
離す事ができません(その分高温になるまで電源オン)。
バイメタルの特性(何℃でどの位曲がるか)は設計で決め
る事ができるので結果的に温度可変が可能になります。

バイメタルは昔からある技術だし、コタツとかでも使われて
いますので興味のある方はググってください。


・・・とても39年前の製品とは思えない程しっかりしてました。
あと10年位普通に使えそうな状態だったのでちょっと惜しい
気もしますが、目に見えない劣化も有り得ますしね。
まぁもう1台あるからいいかな


消費電力測定結果は こちら です。


余談ですが、定期購読している週間ダイヤモンドが毎週土
曜日届くのですが、今日届いた5/18号(創刊100周年記
念号)の特集記事が・・・

総力検証!パナソニック最期の賭け

内容的には詳しいけど津賀社長をベタ褒する提灯記事に
しか読めなかったのは私だけでしょうか?
中村社長の時もベタ褒めしてた気がするんですが・・・


家電関連の履歴書は こちら です。

ポンコツわーく(分解フォトレポートの履歴)は こちら です。


0 件のコメント:

コメントを投稿

※1.コメントは管理人の承認後表示されます。
※2.何故かコメントに返信できません、ごめんなさい m(_ _;)m