2012年9月29日土曜日

結局、電力は足りてたのか?足りてなかったのか?

東日本大震災に始まった原発行政の混乱はまだ続いていま
すがとりあえず今夏は最悪の事態を避ける事ができました。

ちょうど簡単にわかりやすくまとめた記事をITmediaさんが掲
載されています(元記事は こちら です)。



数字だけで見ると最も厳しい時でも関西電力だけで約10%余
裕があります。
中国・四国・九州電力もまだ余裕があり、周波数の異なる関東
から関西には最大100万kw融通できる設備があります。


この数字を見て

大飯原発再稼動の為にうそついたんじゃないのか?

節電騒ぎはなんだったんだ!

電力は足りただろ!

って流れになるのも当然・・・でもそう考えるのは短絡的です。


関西電力や政府をこれ見よがしに批判してご満悦の人が多い
こと・・・どっかの漫画家さん?も

「電気は足りた」事実から目を背けるな!

と政府に対しご高説だとか・・・優越感に浸ってさぞ気分の良
い事でしょう。
まぁそういう人達は電力不足になっても結局批判するでしょう。
自己満足の世界です。

足りない前提で節電した事忘れていませんか?

その結果として苦労をした人や業績が悪くなった企業だってあ
るでしょう。
本当に足りていたのか、足りないから使用量を減らしたの
かどっちですか?
関西電力すら把握できてないんだからわかる人なんていない
です、でも節電分を除いて議論をしないと意味がありませんョ。



そもそも結果だけ批判だけしても何も変わりません。
どういう根拠で需要予測の数字を計算し何の影響がどの位あ
ったのか、検証すると需要予測が妥当だったのかもはっきりし
ますし今後の需要予測の精度アップにつなげる事もできます。

関西電力は平成22年比較で約11%電力使用量が減少して
てその中に節電効果が含まれてるかもとか言っていますが検
証が足りません。
電力会社はほぼ地域独占で電力事業をやってて各家庭・企
業の詳細な電力使用量データを長年蓄積しています。
気温変動、経済状況、人口推移などは政府機関からデータが
公表されているのだから需要予測の精度はあがるはずです。
精度を上げれば過剰な電力設備も削減できて電力会社にとっ
てもメリット、我々電力を使う側も電気代が安くなります。


どうせ批判するなら、結果そのものよりも事後検証の甘さ
を指摘してはいかがでしょう。
そして、検証結果を公表させそこから議論のスタートです。
その方がよっぽど意味のある批判だと思うのですが・・・


そうそう、将来よりも目先に大事な事があります。

エアコンは冷房より暖房の方が消費電力が高いです

もうすぐ冬がやってきます。
特に東北・北海道、関西でも日本海側を中心に空調の電力需
要は伸びます。
さらに、日照時間も短くなって照明の電力需要も増えるでしょう。
電力は大丈夫なんでしょうかねぇ・・・


電力ネタ関連は こちら です。


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